2004.12.05

書皮友好協会第21回全国大会参加記

書皮友好協会第21回(21年もやってる!ということですね)の全国大会は名古屋・大名古屋温泉にて。11月6日、午後に名古屋に入り、本屋を数件。先ずは案内を貰っていた栄近くの「マウンテンルート」へ。ここは新風舎の直営書店&カフェ。やや細長いフロア2層に同舎の出版物を中心にカフェやギャラリー、シアター等を設置、山道を歩く風に、ところどころに趣向が凝らしてある。出来てからまだあまり日が経っていないので、店には「何の店?」という感じで入ってくる人が多いが、皆不思議な空間で、彷徨うことを楽しんでいるようであった。ここで1冊本を購入したが、書皮はなし。後日松崎社長から電話を頂いたが、そのときに、是非オリジナル書皮を作ってください!とお願いしておいた。その他、ビレッジバンガード、鎌倉文庫オーヴァ21、マナハウスなどを覗いてから大会会場に。ここは第4回大会が行われた地、ということだがその間改装されたという。20数名の会員が全国から集合。折角なので、温泉に入り、6時から宴会。各近況報告があった後、持ち寄った書皮の交換や各種賞の選定に移る。大賞は荻窪の古本屋・岩森書店、特別賞は七五書店に決定(だと思います。間違っていたらゴメンナサイ!)。みさきたまゑさんは、大会の日にあわせて葉書通信100号を記念し「黒板ブルース」を文庫版で刊行。大会の宴会が出版パーティーを兼ねることにもなった。翌日は足を延ばして京都に。トランスポップギャラリー、三月書房、Café bibliotic Hello!、traction、アスタルテなどを駆け足で。

12月の本棚 「Pen」12月号

「Pen」12月号は「美しいブックデザイン」特集。ムナーリの絵本世界やクリエイティブデザイナーの作った本、スイスのバーゼル派、チェコのアート装丁、スウェーデン・グラフィックス、原弘に原研哉、祖父江慎、クラフトエヴィング商会ほかが登場。カリスマ書店員が選んだ3冊では、恵文社、パージナ、日月堂、ハックネット、ユトレヒトのあの方々が登場。

12月の本棚 「私の神保町」

その横に大体並んでいたのが紀田順一郎氏の「私の神保町」(晶文社)。初出を見ると1964年から2004年までで、かなり執筆時期に幅がある。結果古書会館の新築が2回出てきたりする。手術の前日神保町に行かれた、というエピソードには何か迫ってくるものを感じた。

12月の本棚 「神保町の蟲」

「神保町の蟲」は池谷伊佐夫著・東京書籍刊。お得意の店内見取り図に加えて古書に関するエッセイや古書店主のなり方に関するハウツーも掲載されている。前づけの折込みでイラストマップも付いている。さすがに神保町界隈ではどこでも入り口に平積みされていた。

12月の本棚 「本棚探偵の回想」

「本棚探偵の回想」は「本棚探偵の冒険」の第2弾、喜国雅彦著、双葉社刊。またもや月報付き、今回検印はないが、蔵書票が付く。古本表記的には「函、帯、月報、蔵書票」、で、それが帯の文句にもなっている。内容は小説推理、ダヴィンチでの連載に書き下ろしが加わる。

12月の本棚「男の隠れ家」12月号

「男の隠れ家」12月号は「書斎&DEN」特集。夢枕獏、西村京太郎、吉本隆明、安部譲二、山本一力、安西水丸、大林宣彦の書斎取材に加えて以前同誌で取り上げた11名の写真も採録。「ブックカフェ&ライブラリー」の紹介もあり。テーゼ、COW BOOKS、ハートランド、AMBER GARETT、夜の午睡、CAFEオーディネール、フォスフォレッセンス、図書館、楽、アトリエ箱庭、伽羅、と並んでAZブックス&カフェも堂々登場。

12月の本棚 「海月書林の古本案内」

「海月書林の古本案内」は市川慎子著PIEブックス刊。本の構造・部位の名前、目次の美しさ、奥付・検印紙などにフォーカスした記述や本に関するエピソード、装丁についての言及、鈴木悦郎氏インタビューなど、今までにない視点やまとめ方が目を引く。PIEブックスの最近のマニアックな本にも注目だ。

12月の本棚 Lマガジン特集「ずっと通いたい本屋のかたち」

Lマガジン特集「ずっと通いたい本屋のかたち」で関西エリアの本屋特集、副題が「Book Shop Mania 2」。京阪神と奈良のブックショップ&読書カフェを網羅、マップ付き。トピックスに応じた本屋の紹介に加え、奈良の本屋めぐり、新店情報、常設棚&フェア、本屋さんが選ぶ大人の課題図書、有名人が一万円でのお買い物、本屋が舞台の映画紹介など、盛りだくさん。ちょうど関西地区出張で発見したが、多くの店で品切れていた模様。

2004.11.03

10月30日、雨

昼頃から本格な雨、ではあるが神田・神保町へ。やはり神保町ブックフェスティバルや神田古本祭りの「青空」部分は中止。まずは古書特選即売会が行なわれている新東京古書会館へ。昭和2年の「書物礼讃」を購入。次に三省堂。おお、北方謙三のサイン会か・・。すずらん通りにでて、東京堂書店。本人から買ったほうがよいのかなぁ、と思いながら田中栞さんの「古本屋の女房」サイン・印とオリジナル栞付きを購入。書肆アクセスでは同氏の「書肆ユリイカの本」と大阪人10月号「掘り出し大阪本」特集を購入、偶然かもしれないが、「発掘」では旧新町演舞場だった大阪屋が登場、「街角ひとびと図鑑」は「大型書店に出入りする客VS古書店に集う客」ということで、本つながりで読める部分も多い。「神保町の蟲」は財布にやさしい日本特価書籍で。小学館ビルで行なわれていた「上海ブックフェア」も覗いたが、現地の3~5倍の値付けなので買うのはパス、絵葉書とガイドを貰って後にした。それにしても、雨で中止、というのはいかがなものかと思う。世界の本の町の、年に一度のお祭りを楽しみにしている人は多いだろう。本に雨(水)は天敵だろうが、例えばテントの大型化やビルの軒下を借りるとか、再開発ビルや出版社の1階を使うとか、地下鉄の通路を使うとか・・・もちろん制約がいっぱいあるのだろうが、何とか天候に左右されない体制を作って貰えないものか。一部の飲食店は雨でもがんばって露店を出していた。出版社側も、楽しみに来た方に向けて、一部でもゲリラ的にでも店を開くなどの「意気込み」も感じたかった。神保町ブックフェスティバルの本部は雨に濡れない立体駐車場の1階に机を並べて関係者が座っていたが、そのスペースだけでもワゴンを置くとか・・・。その後、オープン初日のジュンク堂の新宿店へ。「品揃えだけがとりえの愚直な本屋です」という新聞広告やポスターのビジュアルは本棚だが、そこに並ぶ本の背表紙が一つ一つキャッチフレーズになっている。新宿三越の7・8階の2フロア、90万冊の大型店。背の高い棚がずらっと並び、平台が少ないことと相まって、圧迫感を多少感じるが、通路が整然としていて、案外「分野」を見つけ易い。喫茶室で一休みしたが、オープン記念でチーズケーキが無料で付いてきた。先着サービスのブックカバーも無事入手。基本的に背表紙を目で追うことになるので、一回りすると結構疲れる、ということで紀伊国屋書店を覗く体力既に無く、立ち寄るのはパスして、西荻窪のハートランドへ。「新世紀書店」のプレイベントで、ホストが北尾トロ氏でゲストはダヴィンチ編集長の横里氏。昨日、一昨日と3日連続出席。一昨日は大阪屋鎌垣氏、昨日は新文化の石橋氏。程よい広さと程よい進行で毎回2時間半から3時間があっという間に過ぎる。帰宅後、「新世紀書店」で飾る本関連の小物を梱包、さあどのようなディスプレーになるのか、楽しみ!!

新規オープンの本屋さん

◆最近、といっても数ヶ月前までさかのぼるところもあるが、大型の書店オープンが続いた。まずは、吉祥寺の啓文堂書店。ユザワヤの地下1階で、この階はなかなか商売的に難しいのか、なかなかテナントが長続きしない。ワンフロアで500坪、吉祥寺最大規模ということだが、建物の構造上3つの部分に分かれている。分かれていることは必ずしもマイナスではないが、ファーストインプレッションでは、その「括り」の使い方はイマイチのように思えた。児童書コーナーは特色があるが、あとはいわゆる大型の普通の書店というイメージ。
◆東京駅から徒歩数分、雨にも濡れずに地下でも直結している丸の内OAZOに四フロア、1750坪で丸善本店がオープン。初日に駆けつけ、特製メモパッド(原稿用紙風)をゲット。まあ、初日ということもあったのだろうが、レジに長蛇の列ができていた。入り口で配っていたフロアガイドは、開くと栞まで刷り込んであって、良いセンス。1階はビジネス系が主で、新刊などを散りばめてあり特色的だが、他のフロアはオーソドックスに、分野ごとのレイアウト。書棚の背はかなり高く、補助的な台も用意されている。お気に入りは4階、洋書に加え洒落た文房具や万年筆、メガネ、時計などの高級品が並ぶ。全体のコンセプトが「Book Museum」ということだが、同店の歴史が美術館的にディスプレーしてあったり、ポスターを額に入れたりということをしていた。個人的には朝9時から夜9時までということで会社の行き帰りの時間帯に営業しているというところが何より有難い。

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